20191001_Jil Sander resort collection
今日はJIL SANDER resort collectionの昔の写真から
究極にシンプル。
パターンをひいてて思うのが、シンプルなものほど難しい。
装飾でのごまかしが効かないので、パターン、仕様、生地、色、小物のバランスだけで勝負しなければならない。
しかしそこまでこだわって出来た服は、年齢を重ねようと、流行に左右されることのない洋服になる。
さらに定番のアイテムで他ブランドと差をつけるのは相当難しい。
少しづつそのブランドらしさのエッセンスをどこかに取り入れ、こだわりが蓄積されることでそれが最後の仕上がりに現れる。
そして重要なのが職人。
やはり平面を立体的に仕上げるのは、長年培った技術の上に成り立つものであり、いわゆる”コツ”みたいなものが詰まっている。
こうして作られた美しいアイテムを着ると、自信が溢れ、
背筋をピンと伸ばして所作の一つ一つにも気を遣うようになる。
服が人間の気持ちや動作まで変えるのだ。
大げさなようだが、本当にその人の価値観、人生までも大きく左右する。
服が好きとか嫌いとかではなく、自分がどうなりたいかで選ぶという選択肢もあるのではと思う。
今日の考察はここまで。